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かっこなんてつけてられねぇ


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明日は、紫陽花を刈り取る予定だ。
“聴雨居”を立てた小説家、故・劉寒吉氏による紫陽花が、庭中を彩ってくれている。
梅雨時期、色とりどりの紫陽花がどことなく艶やかな息づかいで庭に鎮座する。
枯れ、朽ちてゆく大輪の紫陽花も、紬を着た老齢の美しき女性のようでまた美しい。
美しいけど、来年の紫陽花のことを思うと、ぼちぼち刈り取る時期なのだ。
膝丈ほどのものから背丈以上に伸びた紫陽花をばっさり切っていく。
それらを集めると、ちょっとした小山が出来るほどになる。

この時期の庭仕事は、暑さよりも蚊との戦いだ。
汗をかくのが気持ち悪いのは最初だけど、ある境界を越えると逆に気持ちよくなる。
どろっとした汗から、さらさらの汗になったのを額から滴り落ちる汗で確認出来たときは嬉しくさえ思える。
ただ、蚊だけは苦手だ。
子孫を残すために、血が必要ならばいくらでもあげるよ。
だけど、貰って困るお土産のように、痒みを置いていくのはどういうことだ?
恩を仇で返すということは、こういうことを言うんじゃないかい?

というわけで、完全防備でのぞみます。
洋服越しにでも吸い付いてくる蚊がいるので、厚手でゆったりした上下の服をまとい
麦わら帽子の上から、新婦のようにネットで顔を覆って出陣する。
電池式のやつとか、スプレー式のやつとか色々試してみたけど
やはり最強は、昔ながらの蚊取り線香のようだ。
それも、先端と根元の2箇所に火を点け、もくもくと焚いたものを腰からぶら下げて煙幕をはるのだ。
ファッションリーダーの僕が・・・すみません、これは嘘でしたw・・・まあ、とにかくかっこいいとは言えない姿になるわけです。
実は、きらいじゃないんだけどね、このかっこ。
by chouukyo | 2008-08-09 23:25 | 日々